経済不安、昇給ストップ…「会社に頼れない」時代の到来?
近年、若者のあいだで**「起業志望」が急増**しています。
背景には、終身雇用や年功序列といった“昭和的価値観”が崩壊し、企業に未来を預けることへの不安が広がっていることが挙げられます。
特に、関税の影響による物価高・企業の賃上げの鈍化など、「頑張って働いても豊かになれない」という空気が若年層の意識に影を落としています。
フリーランス化・副業時代を超えて「起業」が選ばれる理由

「副業OK」「リモート可」など、働き方が多様化した結果、
「じゃあ、自分で全部コントロールしたい」と考える若者が増えています。
- 自分の好きなことで稼ぎたい
- SNSを使えば個人でもブランドを作れる
- 不安定なら、いっそ自分で稼ぐ術を身に付けたい
こうした理由で、「フリーランス」や「副業」ではなく、法人化・起業を目指す若者が急増中です。
若者の起業成功率は低い?でも、それは本当に“失敗”なのか?
実際のところ、**起業1年目で事業が継続する確率は約60〜70%と言われています。
さらに、5年後まで生き残る企業は約40%前後とされ、これは若者に限った数字ではありません。
ただし、ここで注意すべきは「成功=継続」ではないという点。
Z世代の起業家は、たとえ一度事業が軌道に乗らなくても、その経験をもとにピボット(方向転換)や再挑戦をする柔軟さを持っています。
- 最初はECショップ→失敗→SNS代行ビジネスに切り替えて成功
- フリーランス→個人法人化→複数事業に拡大
というケースも珍しくありません。
**「失敗したら終わり」ではなく、「やってみたこと自体に価値がある」**という空気感が、今の若者たちのチャレンジ精神を支えているのです。
実際に増えている?データで見る「Z世代の起業熱」

中小企業庁によると、20代起業家の割合はここ数年で右肩上がり。
特に、IT・美容・SNS運用代行・EC分野では10〜20代がオーナーの会社も珍しくありません。
また、高校生・大学生のうちから起業準備を始める「プレ起業家」も増えており、
“社長になりたい”はもはや一部の夢ではなくなっています。
若者が起業を目指す本当の理由は「希望」かもしれない
「会社に縛られたくない」
「嫌な上司の下では働きたくない」
そんな“反発”の気持ちだけでなく、
「もっと自由に生きたい」「誰かの役に立ちたい」といったポジティブな理由も大きな原動力になっています。
未来に不安があるからこそ、「誰かに任せる」ではなく「自分で切り開く」という選択肢を取る。
そんなZ世代の姿勢は、逆に今の日本に希望をもたらしてくれるのかもしれません。
