2025年4月14日、さいたま市桜区のマンションで高校1年の手柄玲奈さん(15)が刺殺された事件。
逮捕された谷内寛幸容疑者(24)は黙秘を貫き、動機は謎のまま。埼玉県警の調べで、谷内容疑者が事前に包丁を準備し、現場周辺を1時間半徘徊していたことが判明。
手柄さんとの接点はゼロで、「偶然見かけた」可能性が高いという。Xでは「通り魔か?」「計画的すぎる」と議論が過熱。
事件の概要:15歳の未来を奪った凶行

4月14日午後8時15分頃、さいたま市桜区栄和のマンションエントランスで、手柄玲奈さん(15)が刃物で刺され死亡。
現場はJR南与野駅近くの閑静な住宅街。
手柄さんは知人と市内の飲食店を訪れた後、1人で帰宅中に襲われた。上半身に複数の刺し傷があり、臓器に達する深い傷が致命傷に。県警は血の付いた包丁を現場で押収し、殺人容疑で谷内寛幸容疑者(24)を逮捕。
谷内容疑者は事件直後、1.2キロ離れた浦和西署新開交番に自ら出頭。両手から血を流しており、通行人に110番を依頼して確保された。
だが、取り調べでは黙秘を続け、動機や背景は不明。
谷内容疑者の行動:計画的な犯行の匂い
県警の捜査で、谷内容疑者の不気味な行動が浮かび上がった。
- 早朝~昼過ぎ:谷内容疑者は現場から500m離れた建設会社の寮に居住。事件当日も通常出勤し、昼過ぎに帰宅。社長(75)は「仕事熱心で真面目。異変はなかった」と証言(産経ニュース)。
- 午後4時頃:防犯カメラに、現場周辺を徘徊する谷内容疑者の姿。店舗に立ち寄らず、包丁購入の形跡なし。
- 午後5時頃:寮で社長と会話。夕食を済ませ、酒を断るなど普段通り(産経ニュース)。
- 午後6時頃:寮から外出。黒いリュックサックを持ち、血の付いた本などが後で発見。
- 午後8時15分頃:手柄さんをマンションエントランスで襲撃。上半身を複数回刺し、強い殺意を示す。
- 午後8時30分頃:交番に出頭。血まみれの状態で通行人に通報依頼。
防犯カメラによると、谷内容疑者は事件1時間半前から現場の東側をうろつき、手柄さんは西側を移動。
接触の形跡はなく、県警は「偶然見かけた手柄さんを短時間で襲った」と推測。
接点ゼロ:通り魔か、標的か?
最大の謎は、谷内容疑者と手柄さんの関係。県警は手柄さんのスマホや周辺調査で接点を徹底調査したが、現時点で面識やトラブルの形跡はゼロ。
飲食店での接触も確認されず、谷内容疑者が「待ち伏せ」や「尾行」した証拠もない。防犯カメラに手柄さんの後を追う姿は映っておらず、県警は「偶然の遭遇」を有力視。
しかし、谷内容疑者の過去が波紋を呼ぶ。集英社オンラインによると、谷内容疑者は「過去に大きな事件」を起こし、2024年に出所。
SNSに「誰でもいいからバラバラにしたい」と投稿していたことが発覚。職場では「礼儀正しい好青年」(社長談)と評価されたが、黙秘と過去の凶暴な投稿が「無差別殺人」の可能性を示唆。
計画性の証拠?包丁とリュックの謎
県警が注目するのは、谷内容疑者の「準備」。自室に台所がないのに包丁を所持し、事件時に財布を持たず、血の付いたリュック(本入り)を現場と交番の間で遺棄。
防犯カメラに包丁購入の様子はなく、県警は「寮から凶器を持ち出した」と推測。リュックに包丁を隠して徘徊していた可能性も浮上。
司法解剖で手柄さんの傷が「臓器に達する深さ」と判明し、強い殺意が裏付けられた。
手柄玲奈さんの素顔:活発なバスケ少女
被害者の手柄さんは、地元の小中学校でバスケに打ち込み、4月に高校進学したばかり。
友人は「にぎやかで友達が多い子。トラブルとは無縁」(テレ朝ニュース)。近隣住民も「礼儀正しく笑顔の少女」と口を揃える。
推測:無差別か、衝動か?
谷内容疑者の行動から、2つのシナリオが浮かぶ。
- 無差別殺人:過去のSNS投稿(「バラバラにしたい」)や出所歴から、特定の動機なく「誰でもいい」と襲った可能性。徘徊や包丁準備は計画性を示し、通り魔的な犯行を裏付け。
- 衝動的犯行:偶然見かけた手柄さんに突発的に反応し、短時間で襲撃。だが、包丁の準備や財布を持たない行動は衝動性と矛盾。黙秘も「計画隠し」と見る向きも。
県警は「無差別」の線を強め、SNSや過去の犯罪歴を深掘りしている。
まとめ:黙秘の裏に何が?
さいたま市の高1刺殺事件は、谷内寛幸容疑者の黙秘で謎が深まる。
手柄玲奈さんとの接点はゼロ、包丁準備と徘徊は計画性を示唆。無差別殺人か、衝動的犯行か?
県警は動機解明を急ぐが、Xでは「通り魔の恐怖」「再犯防止を」と議論が白熱。手柄さんの笑顔を奪った真相はいつ明らかになるのか・・・